
毎年6月になると左の写真の緑色の封筒が都道府県労働局から会社宛てに郵送されてきます。
これは労働保険料申告書です。
昨年4月から本年3月までの代表者を除く従業員全員分の給料、賞与の合計を集計して、労災保険料率、雇用保険料率を乗じて、労災保険料額、雇用保険料額を算出します。
その算出された保険料を確定保険料といい、昨年度中に支払った労働保険料(概算保険料といいます)と比較して不足分の支払い又は今年度分に充当します。
今年度分は原則として、計算した労災保険料と雇用保険料(確定保険料の金額)を概算保険料として申告します。
この保険料の計算から不足分の支払いや充当、概算保険料の申告の一連の流れを労働保険料の年度更新といいます。
例えば、昨年度に支払った概算保険料120万円、今回計算して算出した確定保険料100万円、の場合では、
概算120万円-確定100万円=20万円(20万円払いすぎ)で今年度の概算保険料に充当しますので、
今年の保険料支払い額は、100万円-20万円=80万円
逆に、昨年度に支払った概算保険料100万円、今回計算して算出した確定保険料120万円、の場合では、
概算100万円-確定120万円=-20万円(20万円不足)で今年度の概算保険料に追加しますので、
今年の保険料支払い額は、120万円+20万円=140万円
このように毎年毎年、概算-確定を繰り返します。